切ない恋心


「はぁ・・・今日もか・・・」

これで何日ため息をついただろう
いつもいつも画面の向こうにいるはずの彼
もう付き合って相当になるはずなのに
未だに二人の距離が遠いと感じる



出逢ったあの頃は運命の出逢いだと思っていたのに
この人の側で一生を過ごしたいと思っていたのに
そう思っていたのは私だけだったの?


もう何日も話していない・・・


考えたくもないような否定的な考えが頭をよぎる・・・
「彼はもう私に冷めたんじゃないだろうか?」
「遠恋なのをいいことに遊ばれてるんじゃ・・・」



絶対そんなことはない!



今まではそうやって打ち消してきた
そして今も必死にそれを打ち消している
そうしないと不安で自分が自分でなくなりそう・・・



不安は日を追うごとに大きくなる
そして打ち消す力もどんどん弱くなる・・・
あなたに逢いたくて・・・私はこんなに悩んでいるのに!
逢えない日は毎日泣いているのに!
あなたはきっとこんな私を知らないだろう
気丈な女、絶対に泣かない女だと思っているだろう
そんな女の子なんていないのに・・・
 

最近は朝起きるとシーツと枕が絞れるほどに濡れている・・・
でも・・・でも、なんで涙は枯れないんだろう
もういい加減涙が枯れて欲しいと思う


「これだけ泣いたのよ、十分じゃない」


心の中のもう1人の私がささやく


「もうそんな物分りの悪い彼氏なんてわかれちゃえ!」


それは今の私にとっては文字通りの悪魔のささやき
悲しくてたまらないときにふと抱く感情

 

別れられたら・・・・

 

「まだそれを決断する必要はないわ、あせりすぎよ」

「なぜ?もうあいつが連絡しなくなってから一週間が経つ。完全にあいつはお前に冷めているのさ」

「そうとは限らないと思う。確かにその可能性もここまで来ると否定できないけど・・・でも・・・ひょっとしたら、彼はただ忙しいだけかもしれないじゃない!」

「ふん・・・よくそれだけ信頼できるもんだ。ま、それならまだ付き合ってるという幻想を抱いているがいいさ。
だけど忘れないで。私とあなたは一つだということを。この私の気持ちはあなたの気持ちでもあるのよ。あなたが少しでも不安を増大させればすぐにでてくるからね!」

 

捨て台詞を残して悪魔は去った
だけど確かに悪魔のいうとおりだ・・・
いつか私はあの悪魔のささやきにのるだろう

彼はこんな私の気持ちに気づいているのだろうか?
今の私の不安を打ち消すことができるのは、友達でも親でもなくて、彼ただ1人だということに気づいているのだろうか?

別に謝ってもらいたいわけじゃない
ただ一言、「愛してる」と言って欲しい

 

 

そんなことを考えながら私は今日も一人ぼっちの眠りにつく・・・



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