罪悪感


あの日から数日・・・
彼氏は一度も私の前に姿を見せない。
そろそろ終わりかな、とたまに考えてしまう。
つい最近過ぎた私の誕生日にも、彼は忙しいと言って姿を現さなかった。

ホントに私たち付き合ってるの?
相手の誕生日に祝いの言葉すら書けないのは当たり前なの?
そんな付き合い方なら最初からいらない。
好きになっても悲しいだけだから・・・

でも私には慰めてもらえる人がいる。
こんな情けない愚痴でも聞いてもらえる人がいる。
「彼氏じゃない男の人に慰めてもらうのもなんだかなぁ・・・」
思わず苦笑してしまう。
でも彼氏には相手にもしてもらえないのだから仕方ないのかもしれない。
別に浮気じゃないよね、友達関係なんだから悪くなんてないもんね。

でも誕生日にあの人がいなければ、私は正常ではいられなかったかもしれない。
一人で夜を過ごすような最低の誕生日を迎えていたのかもしれない。
彼はいつも笑顔で愚痴を聞いてくれる。
からかったり、茶化したりしてるけど、それなりに気を使ってくれている。
だから私は誕生日も笑顔でいれた、いい友達をもったと心底から思った。

そんなある日、友人に聞かれた一言。
「ねぇねぇ、最近彼氏とはどうなの?」
不意をつかれて少しとまどう。
どうしよう、正直に言うべきか・・・でも心配はさせたくない。
「ん〜、順調順調。最近は向こうが忙しいみたいでなかなか話せないんだけどね。」
「そっかぁ・・・忙しいものはしかたないもんね。
 でも順調ならいいじゃん、うらやましいな〜。」
少し胸が痛む。
なぜ友人にこのような嘘をつかねばならないのか。
やっぱり本当のことを言って相談に乗ってもらうべきか・・・。
しかし、祝福してくれている友人に本当のことをいうのはかなり気が引ける。

ふと空を見上げてみる。
青空が目に痛い・・・

ねぇ、この同じ空の下にいるあなた。
あなたは一体私のことをどう思っているの?
あなたの私への気持ちを知りたいな。
でないと不安で涙がでそうになるから・・・ 


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